平成15年度 県連盟コミッショナー活動報告



 平成15年度の活動方針及びその方針に基づく重点活動を振り返ってみると、多大な協力・理解を得ながらも、 十分な結果を挙げられなかったように思われる。
 新しいコミッショナー制度がはじまり、団担当コミッショナーを置いて団・隊を支援する人員を配置する形はある程度整い、 徐々に活動が進んでいるものの、その活動内容はまだまだ力足らずと言わざるを得ない。団・隊のデータの上での状況把握、 団・隊への訪問活動による問題点の共有化など初歩的な支援体制の構築段階をクリアーできていないところが多々見られる。
 進級の面から各団・隊の状況をみると、この5年間で菊章を取得したのは80団の中で38団、 富士章は15団にしかすぎない。約半数のボーイ隊長はこの5年間、真剣に進級に取り組んでいたのか。 約8割のベンチャー隊長は何につまずいて、何を迷っているのか。すべてのスカウトは金の卵で、菊スカウトに、 あるいは富士スカウトになりたいと思っているはずである。平成15年度は15名の富士スカウトが生まれたが、県連盟の面接や、 日本連盟の顕彰でのわずかな時間ではあるが彼らの言動に接すると、とても素晴らしく、 将来が頼もしい青年に育っているのが分かる。金の卵を孵化させ富士章受章につなげるために、活発な隊の活動と、 隊長のちょっとしたアドバイスがあったのだろう。
 このようなことを考えると、団担当コミッショナーによる支援が期待されるのだが、うまく運用できていないのは残念である。 団担当コミッショナー自身の能力や意識を問題にする前に、県連盟コミッショナーとして地区コミッショナーへの指導力不足が あったと痛切に反省をしている。また、団担当コミッショナーを活用すべき団・隊指導者の受け入れる意識改革が不十分であった。 制度や組織が整備できても、それぞれの役割がうまく活用・連携できていないことを見直し、 来年度の活動につなげなければならないと思う。


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