平成17年度 事業計画



事業計画

 平成17年度は、県連盟創立80周年という大きな節目の年である。
今日の礎を築いていただいた多くの支援者、スカウト関係者に心から感謝の誠をささげるとともに、全スカウト・指導者・団委員・育成会員・保護者が一致協力して記念諸事業の実施に取り組み、このことを通して各団・地区・県連盟の組織拡大、スカウト活動の活性化をすすめる。
最近、ともすれば時間に追われ行事のための行事に終わり、評価も反省もない事例が時々見受けられる。80周年記念事業の実施に当たっては、明確な目標設定、スケジュールの決定、役割分担、関係者とのコミュニケーション、信頼関係の構築等教育的効果を考え実施にかかわったスカウト・指導者が達成感、成長感を味わえるように実施・展開をする。
特に、日本連盟年次全国大会、第12回県連盟合同野営大会の実施に当たっては、ボーイスカウト関係者だけでなく、地域の子ども達や大人の皆さんへも広く参加を呼びかけ、スカウト運動を内外にアピールする絶好の機会としたい。
その他さまざまな記念行事の実施・展開を通じて県連盟としてさらなる飛躍・発展を目指す中で、改めてボーイスカウト活動の基本は団であり、団の充実・発展こそがこの運動の活性化の原点であることを再確認しておきたい。そのためにも、団担当コミッショナーによる団訪問を通じての団・隊への支援に期待したい。

 さらに、最近ややもすれば忘れられがちな、創始者ベーデンパウエルが提唱したスカウト運動の独特な教育法(ちかいとおきての実践、班制教育、進歩制度、野外活動、一貫したプログラム)についても機会あるごとに、皆んなで再確認し実践に努力したい。
この運動の主役がスカウトであることに異議のある人はいないと思うが、はたしてスカウトにとって、この運動はすばらしく魅力のあるものだろうか? その魅力にあこがれて、入隊し運動を続けているスカウトがいる反面、途中で退団していくスカウトがいるのも事実である。彼らはなぜ退団していくのか? 十分に原因を分析し、的確に対応していきたい。
「よいスカウティングは、よい指導者を必要とする」という言葉がある。この運動の要が指導者であることを的確に表現している。また「よい指導者になるための要件は、よい訓練を受けることである」といわれている。本年は指導者訓練のニーズの集約とそれに基づく指導者訓練の開催準備を進める。

  これまで、わが県連盟は「加盟員1万人達成」を80周年に向けての重点目標として展開してきたが、今年はいよいよその最終年度である。現状は大変厳しい状況ではあるが、今こそ県連盟、地区、団が一致協力してこの達成に向けて力強い運動を展開したい。その中で明るいニュースとして合同野営大会が開催される黒木町で新団の発団予定がある。
また、来年平成18年に石川県珠洲市で開催される第14回日本ジャンボリーへの諸準備、訓練にもスカウト・指導者共に積極的に取り組みたい。
本年度は、理事会のもとに「機構改革検討委員会」を設置し、平成16年11月開催の平成17年度年間計画会議で提出された諸意見を改めて整理・検討していくことにする。
以上の諸計画達成のため、平成17年度は次のスローガン、目標、重点課題をかかげ活動をすすめる。

○ スローガン
   「創立80周年を契機にさらなる飛躍をしよう。」

○ 目標
  
1. 年次全国大会、県連盟合同野営大会を成功に導き、スカウト運動をアピールしよう。
2. 充実したスカウト活動をすすめるための団・隊にしよう。
3. スカウトの中途退団をなくそう。

○ 重点課題
  
1. スカウトは、上進・進級をしよう。
2. 指導者は、班(組)活動を重視したプログラムを展開しよう。
3. 団担当コミッショナーは、団訪問を実施し、団・隊の活性化を支援しよう。
4. 地区は、地区運営の活性化を促進し、団委員長との連携を深めよう。
5. 県連盟は、目標達成に向けて地区との連携を強化する。

○ 創立80周年記念事業の取り組み事項
  

アンビシャスサマーキャンプ、オープニングセレモニー、九州・沖縄野営大会に引き続いて、
本年度は次の事業を実施する。

  • 日本連盟年次全国大会支援:平成17年5月20日〜22日
                   :ゼップフクオカ、JALシーホークホテル福岡、他
  • 第12回合同野営大会の開催:平成17年8月4日〜7日
                   :黒木町「くつろぎの森・グリーンピア八女」
  • 記念誌の発行準備
  • 脇山野営場の整備、トーテムポールの新設

    クロージングセレモニー:平成18年1月21日:脇山野営場
○ 県連盟コミッショナー活動方針
  

平成16年1月施行の教育規定改正により、コミッショナーは「運動の守り手」であると同時に「運動の担い手」に比重を移して、スカウト運動の推進役としての役割が強く求められるようになった。つまり、コミッショナーは青少年をとりまく環境の変化や地域性などに応じたプログラムや指導者の訓練を中心に、本運動を推進していくことが期待されている。

福岡県連盟では登録数の減少に歯止めがかからない状況が依然続いているが、そこにはスカウト運動の特徴的な方法に基づいたプログラムが本当になされているかといった問題や、団・隊への支援が的確に行われているか、指導者の訓練は現状に即した方法でなされているか、それを担うトレーナー・トレーニングチームメンバーは十分に確保されその資質は保たれているか、組織がうまく機能し日本連盟や県連盟の情報がすべての指導者に提供されているか等といった問題があると思われる。特に指導者訓練の充実と、それを担うトレーニングチームのレベルアップ、団・隊への支援の強化は最重要課題であると考える。

このようなことから、平成17年度は団担当コミッショナーの活用と団・隊への支援強化、指導者訓練の充実とそれを担うトレーニングチームのレベルアップ、80周年関連事業への協力を最重点課題として、取り組んでいきたい。

○ 各種委員会・コミッショナーグループの重点課題等への取り組み
  

重点課題について、次の項目に取り組む

課題1.スカウトは、上進・進級をしよう。

[スカウト活動委員会]
・技能章考査員資格要件の検討と、委嘱条件の確定(コミッショナーグループとの連携)
・ステップアップ100運動の結果を基に、進級に関する問題点の洗い出しと対策の検討

[組織拡充委員会]
・上進者(上進率)の把握
・ステップアップ100運動の取り組み強化(コミッショナーグループとの連携)

[コミッショナーグループ]
・「進歩の手引き」作成・活用
・ステップアップ100運動の取り組み強化

課題2.指導者は、班(組)活動を重視したプログラムを展開しよう。

[指導者養成委員会]
・定型外訓練(スカウトキャンプ研究会、指導者のための安全研究会、団委員研修等)の内容検討と開催支援

[コミッショナーグループ]
・ラウンドテーブル実施の支援強化
・第12回県連盟野営大会、第14回ジャンボリー参加を期に班制教育の徹底

課題3.団担当コミッショナーは、団訪問を実施し、団・隊の活性化を支援しよう。

[指導者養成委員会]
・定型外訓練ニーズの収集(団担当コミッショナーを通じて)
・指導者研修歴の把握・データの活用

[コミッショナーグループ]
・団担当コミッショナー研修の実施
課題4.地区は、地区運営の活性化を促進し、団委員長との連携を深めよう。
課題5.県連盟は、目標達成に向けて地区との連携を強化する。
[総務委員会]
・県連盟ホームページの充実についての運用システムの研究

[コミッショナーグループ]
・地区訪問を年・各地区2回以上の実施

その他、各委員会・コミッショナーグループが独自で行う経常的事業

[総務委員会]
・新しい資金造成方策の検討

[スカウト活動委員会]
・菊章、富士章受章スカウトの県知事表敬訪問の実施
・第14回日本ジャンボリー派遣団結成の企画と、派遣隊への支援
・信仰奨励アンケートの活用
・県合同野営大会における教宗派ごとの「早朝集会」及び、全体での「祈りの集い」の実施

[指導者養成委員会]
・指導者講習会の開催と参加促進
・研修所2コースの開催と、他県連盟研修所も含めての積極的参加促進
・実修所参加促進と修了促進

[組織拡充委員会]
・加盟登録の促進、追加加盟登録の強化
・組織拡充顕彰の推進(特にスカウトに対する顕彰)
・中途退団者の抑止、入団時・上進時の面接強化
・スカウトクラブ設立の促進
・青少年アンビシャス運動との連携、他団体との交流

[コミッショナーグループ]
・トレーニングチームの強化、年6回の研修実施、研修でのトレーナーの活用
・ベンチャーリーダー研修の実施
・安全担当コミッショナーの設置と会議・研修の実施
・各運営委員会への参席し、連携強化を図る

   



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