平成16年度は、創立80周年を迎える前年度であり、創立80年周年諸事業を円滑に行う上からも諸準備に重要な年に当たり、スローガンを「県連盟創立80周年に向かって前進しよう」−加盟員一万人の達成をめざして− を基軸にすえて諸活動を展開してきた。
現在、青少年を取り巻く環境は極めて厳しい状況であるが、青少年の健全な育成が強く求められており、青少年がよき社会人として成長することが期待されている。
ボーイスカウト運動は、20世紀最大の青少年運動として世界的にも認められ、その実績は大きく評価されているところである。その教育の目的は、「ちかい」と「おきての実践」により社会規範を尊重して行動ができ、自らが人生の目標をもつ自立した社会人を育成することにある。ここに、一人でも多くの青少年をスカウト運動に誘うことの重要性がある。
加盟員一万人達成運動は、県連盟の最重点課題と位置づけ、平成12年度より創立80周年を目途に達成できるよう県連盟をあげて取り組んできたところであるが、各団の努力にもかかわらず加盟員の登録が年々減少し続けていることは非常に残念である。スカウト人口は減少しているが、新入隊スカウトは増加傾向にあり中途退団者が多いことが問題である。その原因は何処にあるのだろうか。スカウトたちのニーズに沿った魅力あるプログラムの提供がなされているであろうか。指導者が、野外における自然の中で班制教育と進歩制度を主体とした活動を通して、青少年の特性を把握し、スカウトたちが夢中になって自発性を発揮できるプログラムを欲しがっていることに対応できているであろうか。
過去数年間にわたる加盟員一万人達成運動の取り組みで、スカウト運動の原点に立ち返って、目標に向けての団の活性化、指導者の養成と資質の向上、奉仕活動などを通じての地域とのかかわりなど、活動の基本にかかわる課題が残されているように思われる。80周年を契機としてさらに組織全体で拡充への努力を払うことが重要である。
平成16年度は、以下のスローガン、重点課題をかかげて活動を推進した。
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