平成15年度の活動報告に当たり、スカウト運動を取り巻く情勢が、今、どのような状況であるかを改めて認識してみたい。
現在の子どもたちを取り巻く環境には、様々な問題が山積している。そのような中にあって国や県、
市町村等をはじめとする関係方面からは、ボーイスカウトに対する期待がますます高まっており、
青少年教育において我々が果たすべき役割と責務を考えると、各組織の充実と活性化が急務であることは言うまでもない。
100年近い歴史に支えられているスカウト運動の教育理念の普遍性は、世界中の国々で認められ実践されてきたが、それもまた、
高度情報化が進み社会の仕組みや子どもを取り巻く環境の変化に合わせて、様々な改革が試みられてきている。
この運動のあり方を見直し、魅力あるプログラムを提供しなくては、
子どもたちから迎え入れなくなるという危機感は世界に共通するものである。そして、子どもの成長に合わせた、
時代にマッチしたプログラムを提供し、展開するにはどうすれば良いのか、それを実施する指導者のレベルアップを
図るためには何をすれば良いのか真剣に取り組む必要がある。
県連盟は、創立80周年に向けて加盟員1万人達成の運動を推進してきた。それには、
スカウト運動の原点に立ち返った組織の運営と、スカウトの視点に立ったプログラムの展開ができる指導者が必要である。
県連盟では、特別委員会として加盟員1万人推進対策室を設置し、各組織との連携を計りながら、
この視点での組織充実を推進してきたが、現実には、1万人達成という目標に関して各団の理解と対応に隔たりがあったことはいなめない。
平成15年度は以下のスローガン、重点課題を掲げ活動を推進した。
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○ スローガン |
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県連盟80周年に向かって前進しよう− 加盟員1万人達成を目指して −
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○ 重点課題 |
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1. |
スカウトは進級の目標をもとう。
- スカウトとして誇りをもって取り組もう。
- 指導者は、スカウトの自主活動を促そう。
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2. |
各団・隊の活性化を図ろう。
- 活動プログラムは、地域の人々から認められる活動にしよう。
- 各団の5名増員を達成し、中途退団者をなくそう。
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3. |
地区活動の充実・強化を図ろう。
- 団・隊を支える地区機構の改革と、指導者の意識の改革を。
- 団委員長との連携の強化を。
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(4) |
県連盟は重点課題達成のため、地区活動への支援と指導者の育成を図る。
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以下、具体的に取り組む課題として取り上げた項目について、活動の評価・反省をしたい。
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○ 具体的取り組み事項の報告 |
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